散髪やさんの呟き(是が非でも、観に行きたい)
海に浮かぶ、船舶が好きだ
遠い昔。帆船が神戸港にきた時
2歳になった娘を抱き込み
駆ける様に観にでかけたことがある
港に着くと
堂々としたシルエットの
日本丸が帆を張っていた
港に沢山の人が溢れていて
みな帆船の佇まいに見惚れていた
ふと、子供連れの夫婦に
目が止まった
とても、佳く知ってる人だ。
彼のそばにも、小さな子供がいて、
幸せそうに連れ合いに、
語りかけていた
私は
娘の手をひき
帰路へ向かった
帰宅後
夕食時に
今日はどこかに行ったのか?
と、食卓を囲む人が尋ねてきたが
まだ余り話せない娘をいいことに
近くの図書館にね。
と、答えたのを記憶する
クイーンエリザベス艦を
観にいこう。
と、思ったら
遠い記憶が、呼びもどされた。
佳く知ってた人の顔は、
もう、思いだせないし、
もう、夕食を囲む人もいなくなったな。
今は。
存分に楽しい、と、
思うことを
沢山させてあげたい
自分に。
完
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