bakethuのブログ

野鳥を探しながらテクテク歩いてます

お盆が近くなったから



思い出箱を開けてみた。


50年?も前の匂い袋が出てきた。

匂い袋に鼻を近づけたら

ジャコウのいい香り。


古布に包まれ懐紙に包まれたものを

そ~っと開けてみた。


直径3センチ位の

富士山が描かれた絵皿が現れた。


記憶のシナプスが

ニョキにょきと繋がってゆく。


私が富士山に郷愁を覚えるのは

このせいかもしれない。


私が小さい頃、

陶器のミニチュアが流行っていたのか、

おばあちゃんは、

収集していた、みたい、だ。


小さなミニュチュア花器も幾つか、コロンコロン。


コロンコロンついでに


手作りのワンピースを着た

小さなおかっぱ頭の少女が

茶色いコーデュロイ地の

手作りのゾウの縫いぐるみを

抱いている映像が

頭の中に浮かび上がってきた。


首のリボンがよれたので

新しいものに付け替えて貰った、

記憶も浮かび上がってきた。


ゾウに固執していたのも

その記憶からなのかもしれない。


少しの時間

私を形成するなにかに

触れていた。


先日、お兄さんが、


あなたは、何も知らなかったから。

と、ポツリと呟いていた。



知らないで

この年まで生きてきて

良かった。


知らずにいても

こんなに、大きくなりましたょ。


知らぬふりして


知らないままに

時間を巻き戻さず

いまのまんま

ヘラヘラ暮らしてゆこうかな。


会ったことは無いおじいさんの写真も見つけた。

大事に裁縫箱の中にしまわれていた。

私の知らない時間の中で

こっそり見ていたんだろう。


おばあちゃんは戦争未亡人だ。

(今は空に暮らされています)



石を随分集めてきたので

朝から研磨のYouTubeを見ていた。

私の頭ん中にはまだまだ

楽しそうな未来が、あるよ。

ヘラヘラ笑ってね

~⭐️